仕事のやり方や、暮らしのルールを変えたあと、「前のままでよかったかもしれない」と思うことがあります。
変えたこと自体は、そのときの自分なりに考えて決めたはずです。それなのに、変えた直後になると、なぜか迷いが顔を出します。
——そんな迷いに覚えのある人に向けて書きます。
先に結論を言うと、変えた直後に迷ったからといって、すぐに失敗だったと決めなくてもいいのだと思います。まだ、判断するには早いだけかもしれません。

変えた直後に、迷いが出てくる
仕事の手順や物の置き場所、家事のやり方やルールを、前より良いと思って変えることがあります。
決めるまでには、それなりに理由があったはずです。それでも、変えてすぐの時期に限って、「前のままでよかったかも」という気持ちが顔を出します。
不思議なのは、この迷いが変える前ではなく、変えたあとにやってくることです。
周りの戸惑いが、迷いの引き金になる
一人で完結することなら、迷いはそう大きくなりません。でも、職場のように何人かで同じやり方を使う場面では、変えたことについて周りから疑問や不満の声が出ることがあります。
トラブルというほどではなくても、現場が少し混乱する。そんな場面に立ち会うと、「変えなければこの戸惑いは起きなかったのに」という考えが浮かびます。
これは、変えた判断そのものが間違っていたからとは限りません。まだ新しいやり方に慣れていないことで、戸惑いが出ている場合もあります。
新旧のやり方が入り乱れると、混乱が生まれる
特に起こりやすいのが、新しいやり方に慣れていない人が、そのまま前のやり方で動いてしまう場面です。
新しいやり方と前のやり方が同時に現場に残っていると、どちらが正しいのか分からなくなり、混乱が大きくなります。これは、変えたやり方自体の良し悪しとは、別の問題です。
私生活でも似たようなことがあります。買い物の仕方や片付けのルールを変えたあと、いざその場になってから「そういえば変えたんだった」と、前の感覚のまま動きかけて、少し戸惑うことがあります。
判断は、その場でしなくていい
戸惑いや不満の声を受けた、まさにそのときに「元に戻すべきか」を決めようとすると、迷いに引っ張られやすくなります。
その場で感じた迷いは、変えたやり方そのものの評価とは限りません。周りがまだ慣れていないだけなのか、それとも本当にこの現場や生活に合っていないのか。その場では、まだ見分けがつかないことが多いのだと思います。

私は、変えたあと1週間だけ様子を見る
私自身、仕事の手順や物の置き場所を変えたときは、変えてすぐに判断せず、1週間ほど様子を見るようにしています。
もちろん、1週間がちょうどいいという話ではありません。変えた内容によって、必要な期間は違うと思います。私が決めているのは期間の長さより、迷いが出たその場では結論を出さないことです。
その間に出てくる戸惑いや不満は、まず判断材料として残しておくだけにして、その場で「じゃあ元に戻します」とはしません。自分で決めた時期が来たところで、続けるか元に戻すかを考えます。
変えた直後に迷わないことより、迷ったその場を「評価する日」にしないことのほうが大事なのだと思います。
期間を先に決めておくと、迷いが出るたびに「戻すか、続けるか」を決め直さなくて済みます。
元に戻すことも、判断の一つ
1週間様子を見た結果、元に戻すことになる場合もあります。
私は、元に戻すことになっても、それだけで失敗だったとは考えていません。そのルールが、この現場や自分の生活には合わなかったと分かったからです。変えてみたからこそ分かることもあります。
今日できる、小さな一歩
最近、何かのやり方を変えたことがあれば、「いつ判断するか」だけ決めてみてください。
3日後でも、1週間後でもかまいません。続けるか戻すかは、今日決めなくて大丈夫です。

おわりに
変えた直後に「前のままでよかったかも」と思っても、それだけで失敗だったと決めなくていいのだと思います。
新しいやり方そのものに問題があるのか、まだ慣れていないだけなのか。その場では分からないこともあります。
その場で結論を出さず、「ここまでは様子を見る」と先に決めておく。戻すことになっても、試したからこそ「合わなかった」と分かった。それくらいに数えてもいいのだと思います。
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