片付けが続かない人へ。きれいな収納より「戻す手間」を減らす

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片付けたはずなのに、また机の上に物が残っている。

戻す場所は決めたはずなのに、疲れている日はそこまで戻せない。

「ちゃんと戻せばいいだけ」

そう分かっていても、そのひと手間が重い日があります。

バッグを持って歩く。

扉を開ける。

分類する。

奥にしまう。

一つひとつは小さくても、疲れた日にはその積み重ねで止まります。

片付けが続かないのは、やる気が弱いからとは限りません。

戻す場所が悪いのではなく、戻すまでの手間が多すぎるのかもしれません。

この記事は、整える暮らしシリーズ第28話です。

今回は、きれいな収納を増やす前に「戻す手間」を減らして、疲れた日でも片付けを続けやすくする考え方をまとめます。

片付けが続かないのは、やる気が弱いからではない

片付けが続かないと、自分を責めたくなります。

また出しっぱなしにしてしまった。

また机の上に置いたままにしてしまった。

また洗濯物をカゴに入れっぱなしにしてしまった。

そういう状態が続くと、「自分は片付けが苦手なんだ」と感じやすくなります。

でも、片付けが続かない原因を、性格や意志だけで考えると改善しにくくなります。

特に、介護の仕事のように体も気持ちも使う仕事をしていると、帰宅後には判断する力がかなり減っています。

勤務中にたくさんの対応や確認をしてきたあとでは、家に帰って物を戻すだけでも重く感じやすいです。

これは怠けているのではなく、一日の中で使える力をかなり使い切っている状態に近いと思います。

疲れている日に必要なのは、もっと頑張ることではありません。

戻すまでの手間を減らして、力が残っていない日でも自然に戻せる形を作ることです。

戻すまでの手間が多いと、疲れた日は続かない

物を戻す時には、見えにくい手間があります。

そこまで歩く。

扉を開ける。

フタを外す。

中身を分ける。

奥にしまう。

またフタを閉める。

机の上に充電器や郵便物を小さなカゴと一緒に置き、戻す手間を減らした一人暮らしの部屋。

元気な時には気にならない動きでも、疲れている日は一つずつ重くなります。

たとえば、充電器を引き出しの中にしまう形にしているとします。

見た目はすっきりします。

でも、毎回引き出しを開けて、コードをまとめて、決まった場所に戻す必要があります。

元気な時はできます。

でも、疲れている日は机の上に置いたままになりやすいです。

これは意志が弱いからではありません。

戻すまでの動きが、今の自分にとって多いだけです。

片付けを続けるには、収納をきれいにする前に、戻すまでの手間を見直した方が効果的です。

きれいな収納ほど、戻す手間が増えることがある

きれいな収納は、見ていて気持ちがいいです。

箱がそろっている。

ラベルが貼ってある。

物が見えない。

引き出しの中まで整っている。

そういう収納は、整った部屋に見えます。

ただし、きれいな収納ほど、戻す手間が増えることがあります。

箱を出す。

フタを開ける。

中の仕切りに合わせて入れる。

またフタを閉める。

箱を戻す。

この流れが必要になると、疲れた日には続きにくくなります。

見た目が整っていても、戻すまでに手間がかかるなら、毎日の暮らしには合っていない場合があります。

片付けは、見た目を完璧に整えることより、疲れて帰ってきた自分が次の日に困りにくくなることの方が大事です。

だから、きれいに隠すことより、疲れていても戻せる形を優先していいと思います。

減らしたいのは「歩く・開ける・分ける・しまう」の4つ

戻す手間を減らす時は、何となく収納を変えるより、4つに分けて見ると分かりやすくなります。

歩く。

開ける。

分ける。

しまう。

この4つです。

使う場所から遠いと、戻さなくなる

よく使う物が、使う場所から遠いと戻すのが面倒になります。

バッグを玄関から離れた部屋に戻す。

充電器を別の棚に戻す。

洗濯ネットを洗濯機から離れた場所にしまう。

どれも大きな移動ではありません。

でも、疲れている日には、その数歩が負担になります。

よく使う物ほど、使う場所の近くに置いた方が戻しやすくなります。

収納の正解より、戻す時の距離を短くすることを優先します。

フタや扉があると、疲れた日は面倒になる

フタや扉は、見た目を整えるには便利です。

ただし、戻す時には手間になります。

フタを開ける。

扉を開ける。

箱を引き出す。

中に入れる。

また閉める。

この動きが増えるほど、出しっぱなしになりやすくなります。

毎日使う物は、あえて見える場所に置いてもいいです。

カゴに入れるだけ。

トレーに置くだけ。

フックにかけるだけ。

それくらいの方が、疲れた日でも戻しやすくなります。

分類が細かいと、判断が増える

分類が細かい収納は、きれいに見えます。

でも、戻す時に判断が増えます。

これはどこに入れるのか。

この種類で合っているのか。

ここに入れていいのか。

疲れている日は、こういう判断が積み重なるだけで止まりやすくなります。

よく使う物は、細かく分けすぎなくても大丈夫です。

毎日使う物。

たまに使う物。

今は使っていない物。

まずはこのくらいの粗さでも十分です。

片付けを続けたいなら、分類の正確さより、迷わず戻せることを優先します。

しまう場所が奥だと、出しっぱなしになる

しまう場所が奥にあると、戻すまでの手間が増えます。

手前の物をどかす。

奥のスペースを空ける。

物を入れる。

また手前の物を戻す。

この流れがあると、疲れた日は出しっぱなしになりやすいです。

よく使う物ほど、手前に置きます。

逆に、たまにしか使わない物は奥で構いません。

収納の中をきれいに詰めるより、よく使う物が戻しやすい位置にあることの方が大事です。

介護職の疲れた日でも戻しやすい具体例

玄関近くにバッグ置き場と郵便物トレーをまとめ、帰宅後の戻す手間を減らした暮らしの導線。

戻す手間を減らすなら、まず毎日よく使う物から見るのが効果的です。

部屋全体を変える必要はありません。

帰宅後に出しっぱなしになりやすい物、洗濯で止まりやすい物、充電器のように毎日使う物。

このあたりから一つ選ぶだけで十分です。

バッグは、帰宅後に1歩で置ける場所へ

バッグをきれいに収納しようとすると、意外と続きません。

部屋の奥まで持っていく。

棚に入れる。

中身を出す。

毎日これをやるのは、疲れている日には重いです。

バッグは、帰宅後に1歩で置ける場所を決めます。

玄関近くのフック。

床に直置きしないための小さな台。

いつも通る場所のカゴ。

見た目を完璧に整えるより、床に置きっぱなしにならないことを優先します。

郵便物は、分類せず一か所へ

郵便物は、すぐに分類しようとすると止まりやすいです。

大事な書類。

あとで見る案内。

捨てるチラシ。

支払い関係。

全部をその場で判断しようとすると、疲れている日は机の上に置いたままになります。

まずは、郵便物を一か所に入れるだけでいいです。

分類は後で構いません。

大事なのは、机の上に広がらないことです。

「確認する場所はここ」と決まっていれば、後から見直しやすくなります。

服は、畳む物とカゴに入れる物を分ける

服を全部きれいに畳もうとすると、続かないことがあります。

特にインナーや部屋着のように、毎日使う物まで細かく畳むと負担が増えます。

全部を同じように扱わなくていいです。

外に着ていく服はハンガーにかける。

インナーや靴下はカゴに入れる。

部屋着は一か所にまとめる。

このくらいに分けるだけでも、戻す手間はかなり減ります。

見た目をそろえるより、使う時に困らず、戻す時に止まらない形を選びます。

充電器は、使う場所に置く

充電器は、毎日使うのに戻す場所が遠いと散らかりやすい物です。

スマホを使う場所。

寝る前に置く場所。

パソコンを使う場所。

そこで使うなら、その近くに置いていいです。

コードを毎回きれいに巻く必要はありません。

小さなトレーに置く。

ケーブルホルダーで軽くまとめる。

コンセント近くに定位置を作る。

これだけでも、机の上に広がりにくくなります。

洗濯物は、しまう前の動きを減らす

洗濯物は、片付けの中でも手間が多い家事です。

干す。

取り込む。

たたむ。

分ける。

しまう。

この流れが長いので、疲れている日は途中で止まりやすくなります。

全部を完璧に畳む必要はありません。

靴下や下着はカゴに入れる。

インナーはまとめて入れる。

よく使う服はハンガーのまま戻す。

こうすると、しまう前の判断が減ります。

洗濯物が山になる前に、戻す手間を少しだけ軽くできます。

戻す手間を減らすと、疲れた日でも暮らしが崩れにくくなる

戻す手間を減らしても、部屋が完全に整うわけではありません。

毎日きれいな状態が続くわけでもありません。

でも、暮らしが崩れにくくなります。

バッグを床に置かなくていい。

郵便物が机の上に広がらない。

充電器を探さなくていい。

洗濯物が全部山にならない。

こういう小さな違いが、疲れている日には効いてきます。

片付けを続ける目的は、完璧な部屋を作ることではありません。

疲れている自分が、次の日に少し困りにくくなることです。

だから、きれいな収納より、戻す手間の少ない形を選んでいいです。

今日できる小さな一歩:戻す手間を1つだけ減らす

今日やることは、一つだけで十分です。

よく止まる物を一つ選びます。

バッグ、郵便物、充電器、服、洗濯物。

その中から、「戻すのが面倒だ」と感じる物を一つだけ見ます。

そして、戻すまでの手間を一つ減らします。

歩く距離を短くする。

フタをなくす。

分類を減らす。

奥ではなく手前に置く。

置くだけで戻せるトレーにする。

全部を変えなくて大丈夫です。

一つの物から、一つの手間を減らす。

それだけで、片付けは少し続けやすくなります。

片付けが続かない時に必要なのは、もっと頑張ることではありません。

疲れていても戻せる形にしておくことです。

戻す手間を減らすほど、暮らしは少し軽くなります。

朝の光が入る余白のある部屋に小さなカゴと整った机を置き、暮らしが軽くなった様子。

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この文章は、こたログの「整える暮らし」シリーズの1本です。

限られた収入と時間の中で、物・お金・心・暮らしの仕組みを少しずつ軽くする工夫をまとめています。

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