「何でもボックス」が片付かない人へ。見た目より、使えているかで考える

整える暮らしシリーズの片付け系アイキャッチ画像 整える暮らし

気づけば、片付け用に置いた箱が、何でも入れる箱になっていることがあります。

——そんな自分に、覚えのある人に向けて書きます。

先に結論を言うと、その箱の中身は、片付いていない証拠とは限らないのだと思います。

狭い玄関の隅に置かれた箱、虫よけや防水スプレーなどのスプレー缶

気づけば、何でも入れる箱になっている

書類は書類で、ケーブル類はケーブル類で、玄関のスプレー類はスプレー類で、それぞれまとめて置いている場所があります。一つずつ細かく分けているわけではないので、見た目だけなら「何でもボックス」に近い状態です。

片付けようとするたびに、この箱をどうするかで手が止まります。

棚の奥や玄関の隅、机の引き出しの中など、目につきにくい場所に置いていることが多いです。普段はふたを開けることもなく、必要になったときだけ手を伸ばします。最初から分類を決めて収納しているわけではなく、似たような物を一つにまとめているうちに、いつの間にかその箱の中身が増えていった、という場合が多いです。

捨てようとして気づく、実はどれも使っている物

箱の中身を見返してみると、片付けにくい理由が見えてきます。

玄関のスプレー類には、虫よけ、防水スプレー、車用品、オイルスプレーが入っています。見返してみると、どれも定期的に使う物ばかりでした。ケーブル類も同じで、「もう使わない」と言い切れる物ばかりではありません。

防水スプレーは靴を新しく買ったときに、車用品は洗車をするときに、オイルスプレーはドアの蝶番がきしんだときに手を伸ばします。使う間隔はまちまちでも、必要になった瞬間には確実に取り出している物ばかりです。書類も、契約書や保証書など、今すぐ使わなくても手元に残しておく必要がある物が多く、気軽に処分できるものではありません。

「何でもボックス」=片付いていない証拠、ではない

いろいろな種類の物がまとまって入っているだけで、使っていない物がたまっているわけではありません。

中身のほとんどが今も現役なら、それは片付けが足りないのではなく、そういう種類の置き場所が一つできている、というだけなのだと思います。

それぞれの物に専用の棚や引き出しを用意するとなると、収納スペースも、置き場所を覚えておく手間も増えます。性質が近い物を一つにまとめておくのは、むしろ自然な整理の仕方なのだと思います。収納用品を新しく買い足さなくても、今ある置き場所がすでに役割を果たしている、という場合もあります。

見直したほうがいい場合もある

箱の名前ではなく、その場所が機能しているかどうかで見る。

もちろん、何が入っているか分からなくなっていたり、必要な物を探すたびに箱の中身を全部出してしまったりするなら、見直す意味はあると思います。

そうではなく、何が入っているか分かっていて、必要なときに取り出せて、使ったあとも同じ場所へ戻せている。それなら、見た目が雑多というだけで、すぐに片付け直す必要はないのだと思います。

探すのに時間がかかったり、同じような物を重複して買ってしまったりするなら、それは箱がうまく機能していないサインかもしれません。逆に言えば、箱の中身をときどき見返して、今も使っている物かどうかを確認する習慣があれば、それだけで十分に機能している証拠だと思います。

机の引き出しの中、緩くまとまった充電ケーブルやアダプター類

個別の定位置を持つほどでもない物の集まり

毎日使うわけではないけれど、ときどき使う。そういう物のために、一つひとつ専用の場所を作るほうが、管理する場所を増やすこともあります。

種類が違っていても、一緒に置いて困っていないなら、それが使いやすい置き方になっていることもあります。必要なときに取り出せて、使ったあとも同じ場所へ戻せているなら、細かく分け直すことだけが片付けではありません。

収納用品を追加して細かく仕切ることもできますが、その分、どこに何を入れたかを覚えておく場所も増えます。一つの箱にまとまっていれば、探す場所を一箇所に絞れるという利点もあります。

それでも、箱の見た目が気になることはある

中身は使っている物ばかりでも、種類の違う物が一緒に入っていると、見た目には雑然として見えます。

そのせいで「片付けなきゃ」と感じることもあると思います。見た目の印象と、実際に機能しているかは、別のことだったりします。

来客の予定がある日や、模様替えをするタイミングなど、普段より部屋全体を見渡す機会があると、こうした箱がふと目について気になることがあります。普段の生活の中では気にならなくても、目に入った瞬間だけ「片付けなきゃ」という気持ちが顔を出すのだと思います。

今日できる、小さな一歩

何でもボックスの中から、一つだけ物を手に取ります。

「ここにあると分かっていたか」を一度だけ確認します。

分かっていて、必要なときに取り出せているなら、今日はそのまま戻して大丈夫です。

分からなかったり、しばらく見ていなかったと気づいたりしたときは、その一つだけを取り出しやすい場所に移すか、手放すかを考えてみてもいいと思います。箱全体を見直す必要はありません。

棚の上の小さな書類ボックス、数枚の書類と封筒

おわりに

その箱の中身は、片付いていない証拠とは限らないのだと思います。

何が入っているか分かり、必要なときに取り出せて、使ったあとも戻せている。それなら、見た目だけを理由に、すでに機能している場所まで作り直さなくてもいいのだと思います。

片付けというと、種類ごとにきれいに分けることを思い浮かべがちですが、必要な物に手が届き、使ったあとに戻せる場所があることのほうが、暮らしの中では役に立っているのだと思います。

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