食器乾燥機をやめて、キッチンに「余白」を作る

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※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。本文では、私が実際に使っている道具を一つ紹介しています。

夜勤明けで、キッチンに立つ。

なんとなく狭い。作業台の上に家電やコードが並んでいて、料理を始める前から、少し疲れる。掃除をしようにも、物をどかすのが面倒で、つい後回しになる。

特別、散らかしているつもりはない。なのに、なぜか作業スペースが狭い。その「なんとなくの窮屈さ」が、毎日の料理を、少しだけ億劫にしていました。

——そんなキッチンの「なんとなくの重さ」を感じている人に向けて書きます。

私の場合、その重さの原因の一つが、食器乾燥機でした。今回は、それをやめて折りたたみの水切りラックに変えたら、キッチンが少し使いやすくなった話です。

家電やコードで作業スペースが狭くなったキッチン、料理前から少し疲れる眺め

キッチンが狭く感じるのは、あなたのせいではない

まず言っておきたいのは、キッチンが狭くて使いにくいのは、あなたの片づけが下手だからではない、ということです。

多くの場合、原因は「便利だと思って置いているもの」が、実は今の暮らしに対して、大きすぎることにあります。

食器乾燥機は、便利な家電です。でも、一人暮らしの洗い物の量では、乾かす便利さよりも、置き場所や、電源コードや、掃除の手間のほうが、だんだん重く感じるようになりました。

一人分の茶碗と皿、コップが数枚。それを乾かすだけのために、作業台の三分の一が、いつも埋まっている。まな板を広げる場所を探し、洗ったものを置く場所に迷う。狭かったのは部屋ではなく、物に場所を先に取られていたからでした。

つまり、悪いのはあなたでも、家電でもなく、「量が合っていない」だけなのです。

「便利」には、置きっぱなしのコストがついてくる

家電を買うとき、私たちは「便利さ」だけを見ます。

でも、置いた瞬間から、その家電は、毎日いくつかのコストを、静かに要求してきます。

  • 置き場所:作業台やスペースを、ずっと占領する。
  • コード:電源まわりにほこりがたまり、掃除の手間が増える。
  • 管理:拭いたり、動かしたり、気を配る対象が増える。

使う頻度が高ければ、この「常設コスト」を払う価値はあります。でも、使う頻度が生活量に合っていないと、便利さより、コストのほうが重くなる。

食器乾燥機が、私にとってはそうでした。毎日フル稼働するほどではないのに、場所とコードと掃除の手間は、使わない日にも残っていました。

おもしろいのは、このコストは、使っていない日でも発生することです。使わない日も、場所は占領され、コードにはほこりがたまる。「便利さ」は使ったときだけなのに、「コスト」は毎日。この非対称に気づいてから、家電の見方が少し変わりました。

食器乾燥機に限らず、電気ケトル、トースター、調理家電など、便利だけれど、常に場所を取り続けているものは、意外とあります。

手放すまで、少し迷った話

正直に言うと、すぐに手放せたわけではありません。

食器乾燥機は、それなりの値段で買ったものです。「せっかく買ったのに」「また必要になるかも」という気持ちが、何度も頭をよぎりました。

でも、あるとき気づきました。使っていないのに置き続けている理由が、「便利だから」ではなく、「捨てるのがもったいないから」に変わっていたのです。

それは、便利さのためではなく、後悔したくないために、場所を明け渡していた、ということでした。

もったいなさよりも、毎日その場所を取り続けていることのほうが、今の暮らしでは重い。そう思えたとき、ようやく手放せました。

「常に置いてある便利」を、「必要なときだけ」に変える

シンクに渡して使う折りたたみ式の水切りラック、必要なときだけ出せる道具

そこで、食器乾燥機を手放して、シンクに渡して使う、折りたたみの水切りラックに変えました。

使うときだけ広げて、使わないときは丸めてしまえるタイプです。私が使っているのは、山崎実業の「tower(タワー)」シリーズの、折りたたみできる水切りラックです。


これはあくまで、私が選んだ一例です。同じ商品でなくても、使うときだけ出せて、使わないときにしまえるものなら、十分だと思います。

これに変えて感じたのは、「便利さを捨てた」というより、「常に置いてある便利」を「必要なときだけの便利」に変えた、という感覚でした。

私にとっては、いきなり大きな家電を買い替えるより、試しやすい選択でした。もし自分の暮らしに合わなければ、また元の方法に戻せばいい。それくらいの気軽さで始められたのも、よかったです。

洗い物が多い家庭なら、乾燥機の便利さが勝つこともあります。でも、洗う量が少ない暮らしでは、大きな家電を常に置いておく必要はありませんでした。使うときだけ出せる道具のほうが、私の暮らしには合っていたのです。

「持たない」でも「我慢する」でもなく、「必要なときだけ出す」。この中間の選択肢があると知っただけで、物との付き合い方が、少し楽になりました。ゼロか百かで、考えなくていいのです。

コードが減ると、掃除のハードルも下がる

仕事中は、ずっと動いて、判断して、気を張っています。だからこそ、家では「どかしてから拭く」だけでも、重く感じる日があります。

食器乾燥機を置いていたころは、キッチンまわりに電源タップやコードがありました。これが、地味に気になります。

コードがあると、ほこりがたまりやすく、拭き掃除のたびに、少し手間が増えます。水まわりなので、衛生面でも気を使う。大きな問題ではないように見えても、毎日の中では、小さな負担として積もります。

乾燥機をやめたことで、電源まわりが不要になり、作業台の上がすっきりしました。物が減ると、掃除を始めるまでの、心理的なハードルも下がります。

夜勤明けで、何もしたくない日でも、「まず、どかす」がない台なら、さっと拭くくらいはできる。その小さな差が、疲れた日には、地味にありがたいのです。

片づけが続かない原因は、やる気だけではありません。「始めるまでのひと手間」が多いと、それだけで腰が重くなる。物を減らすと、その"始めるまで"が短くなる。だから、掃除そのものより、掃除に入る前のひと手間が減ったことが、私には助かりました。

電源を使わない、という選択肢

今回感じたのは、「電源を使わない道具」を選ぶと、キッチンの置き場所を選びやすくなる、ということでした。

電源を使うものが増えるほど、コード、置き場所、掃除、管理も増えていきます。逆に、電源のいらない道具は、置き場所を選びやすく、しまうのも簡単です。

電源のいらない道具は、コンセントの位置にも縛られません。使いたい場所で使えて、使わないときは、どこにでもしまえる。「置き場所が自由」というのは、狭いキッチンでは、思った以上に大きな利点でした。

もちろん、家族が多い場合や、洗い物が多い場合は、食器乾燥機が合うこともあります。大事なのは、「便利そうだから置く」のではなく、「今の暮らしに合っているか」を、一度見直すことです。

今日できる、小さな一歩

物のないすっきりした作業台、掃除も動きも軽くなったキッチン

今日は、一つだけ。

キッチンに出しっぱなしの家電や道具を、一つだけ見てください。

それを、今週何回使ったか、思い出してみる。すぐに思い出せなければ、いったん横によけて、数日だけ様子を見る。捨てるかどうかは、今日は決めなくて大丈夫です。

困らなければ、それは「常設しなくてもいいもの」かもしれません。コードや電源タップが減らせるものから見直すと、掃除の前のひと手間も減っていきます。

全部を捨てる必要はありません。毎日の動線を邪魔しているものを、一つずつ軽くしていく。それだけで十分です。

一度に理想のキッチンを作ろうとすると、疲れて終わります。でも、一つ手放して「軽くなった」を体で感じると、次の一つも見つけやすくなる。その小さな実感が、続ける力になります。

おわりに

食器乾燥機をやめて、キッチンに、少し余白ができました。

物が減った、というより、掃除しやすく、動きやすく、気持ちが引っかかりにくい場所になった、という感覚です。

疲れている日ほど、暮らしの中の小さな手間は、重くなります。だからこそ、まずは一つ。キッチンの上から、「今なくても困らないもの」を、見直してみるのがおすすめです。


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