何もしていないのに疲れる人へ。考え事も一日の負担に入れていい

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休みの日なのに、夕方には疲れている。

出かけたわけでもない。掃除も途中でやめた。それなのに体が重い。何もしていないのに、と自分に呆れる。

——そんな日がある人に向けて書きます。

先に結論を言うと、それは怠けているからとは限りません。

一日を体の動きだけで数えると、考えたり、迷ったり、気にかけたりしていた時間が抜け落ちることがあります。疲れの理由がそれだけとは限りません。ただ、「何もしていない」と決める前に、頭の中で続いていたことも一度数えてよいのだと思います。

「何もしていない」は、体の動きだけを数えている

一日を振り返るとき、たいていは行動で数えます。

出かけた。掃除した。洗濯した。買い物に行った。そういう目に見える動きがないと、「何もしていない日」になります。

でも、その日の頭の中はどうだったでしょうか。

来週のシフトを確認した。前の勤務で気になったことを思い出した。買い足すものを考えた。返信をどう書くか迷った。次の休みに何をするか決めきれなかった。

どれも、記録には残りません。写真にも撮れません。それでも、その時間は過ぎています。

仕事だと、やったことは記録に残ります。何時に何をしたか、誰にどう対応したか。目に見える形で残るから、働いた実感もあります。

その数え方を、そのまま休みの日にも当てはめてしまうと、記録に残らない時間は全部「何もしていない」に入ってしまいます。

夕方のリビング。日が傾いてオレンジがかった光が入る、静かな部屋

答えの出ないことを考え続ける日がある

体をあまり動かしていなくても、答えの出ないことが頭に残り続ける日があります。

あの言い方はどうだったか。来月の予定はどうなるか。今の働き方をいつまで続けるのか。

どれも、その場ですぐに結論が出る話ではありません。いったん別のことをしていても、また同じところへ戻ってくる。

体は座っているだけなので、外から見れば「休んでいる」ように見えます。自分でもそう思っている。だから「何もしていないのに疲れている」という言い方になります。

体の動きは少なくても、頭の中では考え事が続いていたのかもしれません。

シフト勤務では、休みの日も次の勤務が頭に残ることがある

介護の仕事はシフト勤務なので、休みの日でも次の勤務を思い浮かべることがあります。

次が夜勤なら、何時に寝るかを考える。連勤の途中なら、あと何日で休みかを数える。

前の勤務で気になった場面を、家でふと思い出すこともあります。伝え忘れたことはなかったか。あの対応でよかったのか。すぐには確かめられないため、そのまま頭に残る日があります。

休みの日でも、頭のどこかに勤務の予定や気がかりが残っていることがあります。

夜勤明けの休みは、特に数えにくい日かもしれません。帰って寝て、起きたら夕方で、そのまま一日が終わる。休んだはずなのに、休みを使った実感だけがない。それでも、その日は前の勤務の続きでもあります。

連絡が来るかもしれない職場では、待つことも負担になる

職場によっては、欠員が出たとき、休みの日に応援の連絡が来ることがあります。

実際に連絡が来なくても、「今日は電話があるかもしれない」と気にしていると、スマホの通知へ意識が向きます。

何かをしていたわけではなくても、連絡を待つ状態が続いていた。

そういう時間も、「何もしていなかった」の中へ入れなくていいと思います。

一人暮らしだと、その日の自分を見ている人がいません。「今日は疲れる日だったね」と言ってくれる相手もいない。だから、自分の評価だけがその日の記録になります。

その評価が行動の量だけで決まっていると、実際にあった負担は残らないまま、「何もできなかった」だけが積み重なっていきます。

テーブルに伏せて置かれたスマホとカレンダー。昼間のやわらかい光

「怠けたから」と決める前に、別の理由も見る

この記事で言いたいのは、疲れをなくす方法ではありません。考えるのをやめる方法でもありません。

ただ、「何もしていないのに疲れた」と思ったとき、すぐに自分の性格や気力のせいにしなくていい、という話です。

その日、何を気にしていたか。何を決めきれずにいたか。どんな連絡を待っていたか。

一つ思い出せれば、「怠けていたから疲れた」と即決せずに済みます。

疲れが消えなくても、理由の分からない自分を責める以外の見方は残せます。

今日できる、小さな一歩

もし何か一つだけ試すなら、「今日は何もしていない」と思ったとき、その日に頭へ残っていたことを一つだけ思い出してみてください。

シフトの予定でも、仕事で気になったことでも、返信の文面でも構いません。

そして、「体はあまり動かしていなかった。でも、これを考えていた」と一度だけ言い直します。

それが疲れのすべての理由だと決める必要はありません。解決する必要も、考えるのをやめる必要もありません。今日は、見えていなかった負担を一つ数えられれば十分です。

夜の部屋。窓辺に小さな明かりが一つ灯り、外は暗くなっている

おわりに

休みの日に体をあまり動かしていなくても、夕方には疲れていることがあります。

その理由が、考え事だけだとは限りません。

前の勤務の疲れが残っていることもあります。睡眠が足りていない日もあります。暑さや体調が関わっていることもあります。

ただ、一日を目に見える行動だけで数えると、迷った時間や、気にかけていたこと、連絡を待っていた時間は抜け落ちます。

「今日は何もしていない」と思ったときは、頭へ残っていたことを一つだけ思い出してみる。

体は休んでいた。でも、頭の中には気がかりが残っていた。そこまで分かれば、「怠けていたから疲れた」と今すぐ決めなくてもいいのだと思います。


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