収納用品を買っても、片付かないことがある
仕事で疲れて帰ってきて、床に置いたバッグや郵便物を見た時。
「何か収納を買えば、もう少し片付くかもしれない」
そう思って、100均の収納ケースや小さなボックスを探したことがあります。
収納ボックス。
仕切りケース。
ファイルボックス。
100均の小物ケース。
どれも便利そうに見えます。
私も以前は、「収納用品を買えば片付く」と思っていました。
物が散らかっているのは、収納が足りないから。
ちょうどいいケースを買えば、部屋は整うはず。
そう考えて、収納用品を増やしていた時期があります。
でも実際には、収納用品を買っただけでは暮らしはあまり楽になりませんでした。
ケースは増えたのに、中身はあいまいなまま。
置き場所もなんとなく。
結局、何がどこにあるか分からなくなって、また探すことになる。
この記事は、こたログの「整える暮らし」シリーズ第17話です。
前回までは、迷う物を今の暮らしで見直すことを書いてきました。
今回はその続きとして、収納用品を買う前に「何を入れるか」を決める話を書きます。
収納を増やす話ではなく、管理する物と場所を増やしすぎないための話です。

収納用品は、物を減らしてくれるわけではない
収納用品は便利です。
ただし、物そのものを減らしてくれるわけではありません。
収納ボックスを買えば、物は一時的に見えなくなります。
机の上や床に出ていた物が、箱の中に収まる。
それだけで少しスッキリしたように感じます。
でも、中に何を入れたのか分からないままだと、片付いたのではなく、見えにくくなっただけです。
後で必要になった時に探す。
同じような物をまた買う。
使わない物を箱ごと置きっぱなしにする。
こうなると、収納用品そのものが管理する物になります。
特に狭い部屋では、収納用品を増やすほど床や棚の余白が減ります。
片付けるために買った物で、部屋がさらに狭くなる。
これはかなりもったいない状態です。
収納用品は悪い物ではありません。
ただ、買う順番を間違えると、片付けるための物がまた管理する物になります。
収納用品を買う前の順番
収納用品を買う前に、見る順番はシンプルです。
まず、何を入れるか決める。
次に、どこに置くか決める。
そのあと、家にある箱や紙袋で数日だけ試す。
それでも必要だと思ったら、そこで初めて買う。
この順番にすると、「買ったけれど使いにくい」「箱だけ増えた」という失敗が減ります。
先に収納用品を探すと、どうしても「これを買えば片付くかも」と考えやすくなります。
でも、本当に見るべきなのは収納用品ではなく、今ある物と暮らしの動きです。
何を入れるための収納なのか。
どこに置くと戻しやすいのか。
疲れている日でも続く形なのか。
ここが決まってから買う方が、失敗しにくくなります。
まず決めるのは、「何を入れるか」
収納用品を買う前に、最初に決めたいのは「何を入れるか」です。
たとえば、なんとなく収納ボックスを買うのではなく、こう考えます。
- 仕事用の書類だけを入れる
- 薬や衛生用品だけを入れる
- 充電器やケーブルだけを入れる
- 掃除用品だけを入れる
- 迷っている物を一時的に入れる
入れる物が決まっていない収納は、何でも入れられます。
でも、何でも入れられる場所は、気づくと何でも入ってしまいます。
最初は便利に見えても、後から中身を把握するのが面倒になります。
低収入で暮らしていると、買い直しの不安もあります。
だからこそ、「念のため残しておこう」と思う物が増えやすいです。
でも、その不安を全部収納で受け止めようとすると、管理する物も場所も増えてしまいます。
収納用品を買う前に、「これは何を入れるための物か」を一言で言えるか。
ここを確認するだけで、無駄な買い物はかなり減ります。
置き場所まで決まってから買う
次に決めたいのは、置き場所です。
収納用品は、買ってから置き場所を考えると失敗しやすいです。
思ったより大きい。
棚に入らない。
扉が閉まらない。
床に置くしかない。
こうなると、片付けるために買った物が、また新しい邪魔になります。
買う前に見るのは、収納用品そのものではなく、置く予定の場所です。
棚の幅。
奥行き。
高さ。
取り出しやすさ。
使う場所から近いか。
疲れて帰ってきた日でも戻せるか。
このあたりを先に見ます。
介護の仕事でも、物の置き場所が使う場所から遠いと、現場では続きません。
一度はきれいに整えても、忙しい日には元に戻らない。
暮らしも同じです。
きれいに収納できるかより、疲れていても戻せるか。
そこを基準にした方が、生活には合いやすいです。
収納を増やす前に、一つ減らせないか見る
収納用品を買う前に、もう一つだけ確認したいことがあります。
それは、「中に入れる物を一つ減らせないか」です。
全部を捨てる必要はありません。
一気に断捨離しなくても大丈夫です。
ただ、収納を増やす前に、一つだけ見直します。
もう使っていない物。
同じ役割の物。
壊れているけれど残している物。
今の暮らしでは出番がない物。
それを一つだけ減らせるなら、新しい収納用品を買わなくても済むことがあります。
100均で買える収納用品は安く見えます。
でも、100円や300円の物でも、増えれば置き場所と管理が必要になります。
お金の負担は小さくても、暮らしの負担は残ります。

だから私は、収納用品を買う前に「物を一つ減らしたら済まないか」と考えるようにしています。
収納用品を買っていい時
もちろん、収納用品を買うこと自体が悪いわけではありません。
買った方が暮らしが楽になる時もあります。
たとえば、入れる物が決まっている。
置き場所が決まっている。
サイズも合っている。
使う場所の近くに置ける。
中身を見直すタイミングも決めている。
ここまで決まっている収納用品は、暮らしを整える道具になります。
逆に、なんとなく買う収納用品は、物を隠す場所になりやすいです。
収納用品は、足りない余白を埋めるために買うのではなく、決めた物を戻しやすくするために使う。
そう考えると、買う物も少し選びやすくなります。
まずは、家にある箱で試す
収納用品を買う前に、まずは家にある物で試すのがおすすめです。
空き箱。
紙袋。
使っていないケース。
小さなトレー。
何でも構いません。
まず仮置きで試してみます。
そこに入れる物を決める。
置き場所を決める。
数日使ってみる。
戻しやすいか確認する。
この流れで試してから、本当に必要なら収納用品を買えばいいと思います。
先に買うのではなく、先に試す。
これだけで、無駄な収納用品はかなり減ります。
低収入で暮らしを整えるなら、買って解決するより、買う前に失敗を減らす方が大事です。
今日できる小さな一歩
今日やるなら、新しい収納用品を探す前に、今ある収納を一つだけ見てみます。
引き出し一つ。
箱一つ。
棚の一角だけで大丈夫です。
そこで、次の3つだけ確認します。
- 何を入れる場所か、一言で言えるか
- 中に入っている物を今も使っているか
- 疲れている日でも戻せる場所にあるか
答えがあいまいなら、すぐに収納を買い足さなくて大丈夫です。
まずは中身を一つ減らす。
置き場所を決める。
家にある箱で数日だけ試す。
それだけでも、収納用品を増やさずに部屋は少し整えやすくなります。
収納を買い足す前に、まず「これは何を入れる場所か」を決める。
それが、狭い部屋でも無理なく整える小さな一歩になると思います。
この記事は、こたログの「整える暮らし」シリーズの1本です。
限られた収入と時間の中で、物・お金・心の管理コストを減らし、自分が回せる暮らしを作る工夫を書いています。
関連記事
もう少し暮らしを整えたい人は、次の記事も読むと向き合いやすくなります。
- 物を減らすより、「管理する物」を減らす → 物の量から見直したい人向け。
- 捨てられない人へ。「迷ったら捨てる」より、判断軸を1つ決める整え方 → 何を残すか決めたい人向け。
悩み別まとめページ
この記事に近い悩みから、関連記事をまとめて読めるページも用意しています。

コメント