仕事で疲れて帰ってきた夜、何かで気分を変えたくなることがあります。
コンビニで甘いものを買う。
ネットで欲しい物を探す。
外食で少し気分を上げる。
その時は少し楽になります。
でも、同じような支出が続くと、家計にも部屋にも少しずつ残っていきます。
物が増える。
出費が増える。
それなのに、疲れはあまり減っていない。
そんな時に必要なのは、大きなお金を使う趣味ではなく、疲れた自分を小さく戻せる趣味なのかもしれません。
この記事は、整える暮らしシリーズ第18話です。
今回は、お金をかけすぎず、暮らしを荒らさずに満たされる小さな趣味について書きます。
お金をかけすぎない趣味は、我慢ではない
「お金をかけすぎない趣味」と聞くと、少し地味に聞こえるかもしれません。
節約のために我慢する。
遊びを削る。
楽しみまで小さくする。
そんな印象を持つ人もいると思います。
でも、私が大事だと思っているのは、楽しみを削ることではありません。
少ないお金で、ちゃんと満足できる形を持っておくことです。
低収入の中で暮らしを整えようとすると、毎回大きなお金を使う趣味は続けにくくなります。
続けにくい趣味は、気分転換のはずなのに、どこかで家計の負担になってしまいます。
だからこそ、日常の中に小さく戻れる場所を作っておく。
それが、お金をかけすぎない趣味の良さだと思います。
疲れている時ほど、お金で気分を埋めたくなる
介護の仕事をしていると、体力だけでなく、気持ちもかなり使います。
利用者さんの状態を見る。
職員同士で連携する。
記録を書く。
その日の流れを止めないように動く。
仕事が終わった時には、もう細かいことを考える余力が残っていない日もあります。
そういう時ほど、分かりやすい刺激に流れやすくなります。
コンビニで少し多めに買う。
なんとなくネット通販を見る。
外食で気分を変える。
セール品を見て、必要かどうかを考える前に欲しくなる。
どれも一回ずつなら大きな問題ではありません。
ただ、それが疲れた日の定番になると、お金は出ていくのに、疲れはあまり減っていないことがあります。
部屋には物が増え、家計には小さな支出が残り、翌日にはまた同じように疲れている。
それなら、疲れた時に使える別の選択肢を持っておいた方が、暮らしは荒れにくいと感じます。
これまでの記事でも、お金を使わずに気持ちを戻すことや、疲れた日の買い物に流されないことを書いてきました。
今回はそこから一歩進めて、「趣味」として続けやすい形に絞って考えてみます。
私の場合は、公園を歩くことだった
私にとって、負担の少ない趣味の一つが散歩です。
特別な準備はいりません。
高い道具も必要ありません。
近所の公園や歩きやすい道を、少し歩くだけです。
部屋の中にいると、考えごとが同じ場所でぐるぐる回ることがあります。
狭い部屋だと、なおさら気分まで詰まってくることがあります。
そういう時に外へ出て、ただ歩く。
それだけで、頭の中の空気が少し入れ替わります。

歩く距離は長くなくていいと思っています。
運動として完璧にやろうとすると、今度はそれが負担になります。
疲れている日は、10分だけでもいい。
公園まで行って、少し歩いて帰るだけでもいい。
趣味というより、自分を戻すための小さな行動に近いかもしれません。
日陰のベンチで、ただ景色を見る
散歩の途中で、日陰のベンチに座る時間も好きです。
何か特別なことをするわけではありません。
景色を眺める。
風を感じる。
少し水を飲む。
スマホで電子書籍を読む。
それくらいで十分な日があります。
お金を使わない時間は、何もしていない時間に見えるかもしれません。
でも、疲れている時に本当に必要なのは、予定を増やすことではなく、刺激を減らすことなのかもしれません。
日陰のベンチで電子書籍を読むと、物も増えません。
紙の本も好きですが、狭い部屋では本が増えると置き場所や整理が必要になります。
電子書籍なら、場所を取らずに読めます。
読みたい時に開けて、疲れたら閉じればいい。
ただし、電子書籍も買いすぎると、今度は未読がたまっていきます。
私の場合は、「今読む本だけ買う」くらいの温度感がちょうどいいと感じています。
1000円の温泉とサウナは、満足度の高い使い方
お金を使わない趣味を持つ一方で、少しだけお金を使う回復場所も残しています。
私にとっては、1000円ほどで行ける温泉とサウナです。
もちろん、毎日のように行けば支出になります。
交通費や食事までセットにすると、思ったより高くなることもあります。
でも、月に数回のリセットとして考えるなら、かなり満足度の高い使い方だと感じています。
温泉に入る。
サウナで汗をかく。
水風呂に入る。
少し休む。
この流れを作ると、体の疲れだけでなく、頭の中のざわつきも少し落ち着きます。
なんとなくコンビニで買う1000円と、「今日は整えるために使う」と決めた1000円では、残る満足感が違います。
同じお金を使うなら、あとから「使ってよかった」と思える使い方にしたい。
それも、暮らしを整えるうえで大事な感覚だと思います。

小さな趣味を選ぶ基準
私が続けやすいと感じる趣味には、共通点があります。
準備が軽いこと。
物が増えにくいこと。
終わったあとに、後悔よりも回復感が残ること。
この3つがある趣味は、低収入でも続けやすいです。
逆に、道具が増えすぎる趣味、毎回大きなお金がかかる趣味、終わったあとに家計が気になる趣味は、楽しい反面、暮らしの負担にもなりやすいです。
趣味は、派手でなくてもいい。
人に見せられるような特別なものでなくてもいい。
疲れた日でも、無理なく戻ってこられること。
その方が、今の暮らしには合っていると感じています。
趣味は増やすより、回復できる選択肢を持つ
趣味を増やそうとすると、道具も予定も支出も増えがちです。
もちろん、それが楽しめるなら悪いことではありません。
でも、疲れている時期や家計に余裕が少ない時期には、趣味そのものが負担になることもあります。
大事なのは、趣味の数を増やすことではありません。
疲れた時に、自分を戻せる選択肢を持っておくことです。
私の場合は、
- 近所を散歩する
- 公園のベンチで景色を見る
- 電子書籍を読む
- 1000円ほどで温泉とサウナに行く
このくらいの小さな選択肢があるだけで、気持ちがかなり違います。
「疲れたから何かを買う」だけではなく、
「疲れたから少し歩く」
「疲れたから日陰で本を読む」
「疲れたから今日は温泉で整える」
そういう逃げ道があると、暮らしは荒れにくくなります。
今日できる小さな一歩
お金をかけすぎない趣味を、いきなりたくさん探す必要はありません。
まずは、今週できそうなことを一つだけ選べば十分です。
- 10分だけ近所を歩く
- 公園や川沿いなど、座れる場所を一つ見つける
- 読みかけの電子書籍を1冊だけ開く
- 今月1回だけ、温泉やサウナに行く日を決める
大きな趣味を持たなくても、暮らしは少し整えられます。
お金をたくさん使わなくても、満たされる時間は作れます。
ミニマルな暮らしは、楽しみを減らすことではありません。
自分が回復できるものを、無理なく残していくことだと思います。
疲れた日でも、生活を荒らさずに自分を戻せる。
そんな小さな趣味が一つあるだけで、低収入の暮らしでも、心の余白は少し作れると感じています。
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