スマホの画面に「ポイント10倍」と出ると、つい手が伸びる。
急いで欲しかったわけではない物まで、カートに入れてしまう。
セールが終わったあとに家計簿アプリを開くと、増えているのは残高ではなく支出のほうだった、ということもあります。
——そんな買い方に心当たりがある人に向けて書きます。
先に結論を言うと、還元率だけでは、その買い物が得だったかは分からないのだと思います。「何円戻るか」と一緒に、結局いくら払うのかも見ておきたいです。
つい買い足してしまうのは、意志が弱いからではない
まず言っておきたいのは、ポイント倍率につられて買い足してしまうのは、あなたの意志が弱いからではない、ということです。
セール中は、「10倍」「あと3時間」のような数字が先に目に入りやすくなります。一方で、合計金額は自分でカートや確認画面まで見に行かないと、意識に残らないことがあります。
得をした数字のほうが先に目に入っているなら、支払額への意識が後ろに回ることはあると思います。
得した金額は覚えているのに、払った金額は覚えていない
私の場合、「これだけポイントが付いた」という数字は覚えていても、その日に合計でいくら払ったかは、あとになると曖昧になっていました。
得した額は一度きりの数字として印象に残るのに、払った額は毎回の買い物に紛れて薄まっていくからだと思います。特に、いくつもの商品をまとめて買うときは、一つひとつの「これもお得」という感覚が積み重なって、合計額への意識がどんどん後ろに追いやられます。
店が10個埋まれば還元率も上がる、という仕組みも同じ方向に働きます。「あと1店舗」で率が上がると分かると、率のほうが目的になってしまい、その1店舗で何を買うかは、後回しになりがちです。気づけば、最初は予定していなかった物まで増えていることがあります。

見るのは「得した額」ではなく「払った額」
新しく何かを始めたり、家計簿の付け方を変えたりしなくても、見る場所を一つ変えるだけでいいと思っています。
- 確定ボタンを押す前に、合計金額だけを一度見る。 「〇倍」の文字は見なくていいので、金額の数字だけ目で追う。
- カートに追加するとき、「あと◯円で」の文字より先に、今の合計を見る。 送料無料やクーポンの条件を見る前に、いま合計でいくらになっているかを一度見る方法もあります。
- まとめ買いした日は、その日のうちに一度、支払い額を見ておく。 翌日以降に持ち越すと、増えていく他の予定に紛れて、そのまま見ないままになりがちです。
得した数字を見るのをやめるわけではありません。その横に、支払った金額も置いて見るだけです。
どれも、得を我慢する話ではありません。見る場所を、得した数字から払った数字へ、少しだけ動かすだけです。
楽天のお買い物マラソンで、数千円使って数百円戻ってきただけだった
私自身、楽天のお買い物マラソンで、ポイント倍率につられて急ぎでもない物まで買い足したことがあります。
買っているときは、店がいくつも埋まっていくのが達成感になっていました。ティッシュや洗剤のストック、日持ちする食品など、急いで欲しかったわけではない日用品や消耗品を、「ポイントが上がるなら、ついでに」で足していました。でも後日、家計簿アプリとクレジットカードの請求額を見て、後悔とまではいかないものの、少し反省しました。
私がそのとき追加で使った金額と、あとで増えたポイントを見比べると、数千円使って数百円戻っただけでした。それに気づいてからは、確定ボタンを押す前に合計金額だけ見るようにしています。買う数が減ったとまでは言えません。ただ、合計を見たところで、「今日はここまででいいか」と一度止まる場面は増えた気がします。

夜勤明けの隙間時間に、スマホだけで完結してしまう
介護の仕事をしていると、シフトの合間や休憩中に、短い時間だけスマホを見ることがあります。そんなときにセール画面を開くと、合計金額までじっくり見る前に、買い物を進めてしまうことがあります。
腰を据えてゆっくり見比べる時間があるわけではないので、目に入った数字のまま進めてしまいやすい、というだけかもしれません。
お得を楽しむこと自体は、悪いことではない
倍率やクーポンを見ること自体を、やめる必要はないと思います。それを楽しみながら、合計金額も一緒に見るくらいでいいのだと思います。セール自体を否定したいわけではありません。
合計金額を見るのを忘れる日があっても、それで自分を責める必要はないと思います。次の買い物のときにまた見ればいいだけです。毎回できなくても、時々思い出せれば十分だと思います。
得した数字にワクワクした気持ちまで、否定しなくていいと思っています。

今日できる、小さな一歩
もし今日買い物をするなら、確定ボタンを押す前に、合計金額だけを一度見てみてください。
買う物を減らさなくていいですし、セールをやめなくてもかまいません。今日は買い物をしないなら、次に買うときに思い出せれば十分です。
おわりに
「何円得したか」と「何円払ったか」は、別の数字です。
ポイントや割引を見るのをやめなくてもいい。ただ、その数字だけで買い物を終わらせず、最後に合計金額も一度見る。大きな家計改善を始めなくても、まずはそこだけで十分だと思います。
次に読む
「安いから」で、結局使わない物を買ってしまう人へ
値段より先に「使うか」で決める話です。
→ 「安いから」で買って、使わない人へ。値段より先に「使うか」で決める
「あと◯円で送料無料」で、つい買い足してしまう人へ
送料は「払わない」より「損しない」で考える話です。
→ 「あと◯円で送料無料」でつい買い足してしまう人へ。送料は「払わない」より「損しない」で考える
ポイントの期限が近いと、つい買ってしまう人へ
使い切るために買わなくていい、という話です。
→ ポイントの期限が近いと買ってしまう人へ。使い切るために買わなくていい
一人暮らしの節約・お金の記事を、まとめて読みたい人へ
節約・家計まわりの記事をまとめています。
→ 一人暮らしの節約・お金 記事まとめ

コメント