夜勤バッグが重い人へ。「念のため」を1つだけ家に置く

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整える暮らし(シリーズ第46話)


出勤のバッグが、いつもパンパンに膨らんでいる。

肩にかけると、ずしりと重い。

中身を見ると、半分くらいは「念のため」で入れた物です。

替えのインナー、常備薬、絆創膏、ペットボトル、お菓子。

夜勤の日は、仮眠用のタオルや着替え、夜食も増えます。

「何かあったら困るから」と思って、つい全部詰めてしまう。

でも、家に帰ってバッグを開けると、ほとんど使っていないことに気づきます。

夜勤バッグが重いのは、あなたが荷物の多い人だからではありません。

「念のため」の物を、毎日いっしょに運んでいるだけかもしれません。

この記事は、整える暮らしシリーズ第46話です。

全部を見直さなくても、「念のため」を1つ家に置くだけで、明日のバッグが少し軽くなる。そんな整え方をまとめます。

物がぎっしり詰まって膨らんだ通勤バッグ

荷物が多いのは、心配性だからではない

バッグが重いと、「自分は荷物をまとめるのが下手だ」と感じます。

身軽な同僚を見ると、よけいにそう思う。

でも、荷物が多いのは、あなたが心配性だからでも、だらしないからでもありません。

「念のため」の物は、不安に対する保険だからです。

夜勤で何時間も職場にいて、すぐに買いに行けない。

体調を崩したら困る。汚れたら困る。手持ちぶさたになったら困る。

そういう「困るかもしれない」に、ひとつずつ物で備えていく。

その積み重ねが、バッグの重さになっています。

つまり、重いのは荷物ではなく、持ち歩いている不安の量なのかもしれません。


「念のため」は、たいてい使わずに毎日運んでいる

「念のため」の物には、共通点があります。

入れておくと安心だけれど、実際にはほとんど出番がない、ということです。

絆創膏は、月に一度使うかどうか。

常備薬も、出すのは体調を崩した日だけ。

読みかけの本は、結局スマホを見て終わる。

それでも「今日にかぎって必要になったら」と思うと、抜けなくなる。

これは、判断を一つひとつするのが面倒だからでもあります。

「使うか、使わないか」を毎回考えるより、「とりあえず全部入れる」ほうが、疲れた頭にはラクです。

だから、念のための物は減らないまま、毎日いっしょに運ばれていきます。

使うのは年に数回。でも、重さは毎日。

ここに気づくと、見直す入口が見えてきます。

バッグから出した中身を机に並べて見比べている様子

まずは、「使った物」だけ見てみる

減らすために、いきなり物を捨てる必要はありません。

まずは次の勤務の一日だけで大丈夫です。

帰宅してバッグを開けたとき、「今日、これは使ったかな」と軽く振り返ります。

メモしてもいいし、頭の中でだけでも大丈夫です。

それを何回か続けると、「毎日使う物」と「念のためだけど使わなかった物」が、はっきり分かれてきます。

そして、一度も使わなかった「念のため」を、1つだけ家に置きます

全部を出す必要はありません。いちばん「なくても平気そう」な物を、1つだけ。

それでも不安なら、次の1週間で「やっぱり要るな」と思えば、また戻せばいいだけです。

捨てるわけではないので、気楽に試せます。


「持ち歩く」のではなく「置いておく」場所を作る

念のための物でも、職場のロッカーに置いておけば、毎日運ばなくて済むものがあります。

絆創膏、替えのタオル、予備のマスクなど。

職場のルール上問題ない物なら、ロッカーに小さくまとめておく方法もあります。新しいポーチを買わなくても、家にある袋や余っているケースで十分です。

常備薬などは、保管場所や職場のルールを確認したうえで、自分に合う形にします。

毎日カバンに入れて往復するより、職場に「置き場所」を作るほうが、持ち歩く量を減らしやすくなります。

家とバッグと職場、どこに置くのがいちばん楽か。

それを物ごとに決めておくと、「とりあえずバッグ」が減っていきます。

持ち物は、全部を持ち歩くものではなく、いちばん使う場所に置いておくもの。

そう考えると、バッグに入れる物を少し選びやすくなります。

中身が減ってすっきりした通勤バッグ

夜勤明けの体に、重いバッグはこたえる

夜勤明けは、体力も気力も底をついています。

そんな状態で、パンパンの重いバッグを肩にかけて帰るのは、地味にこたえます。

電車で立っているのもつらい。階段もこたえる。

ほとんど使わなかった「念のため」の重さを、いちばん疲れた体で運んでいる。

これは、自分を大事にできていないわけではなく、毎日の小さな負担に気づきにくいだけです。

バッグの中身が少し減るだけでも、夜勤明けの帰り道で感じる重さが変わることがあります。

毎日のことだからこそ、ここを少し軽くしておく価値があります。

体が資本の仕事だからこそ、運ぶ重さも、減らせるところは減らしておきたいものです。


今日できる小さな一歩:使っていない「念のため」を1つ出す

今日やることは、一つだけです。

今のバッグの中から、「前回の夜勤で使わなかった念のため」の物を、1つだけ出します。

捨てなくて大丈夫です。家かロッカーに置いておくだけでいいです。

夜勤バッグが重いのは、あなたがだらしないからではなく、不安をひとつずつ物で背負っているからです。

その不安を、1つだけバッグの外に置いてみる。荷物を減らすというより、背負っていた不安を少し下ろす感覚です。

明日の帰り道が、少しだけ楽になるかもしれません。


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