夜勤があるとゴミが溜まってしまう人へ。「出せない前提」で暮らしを組み直す

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夜勤明けで、家に帰る。

玄関には、前の収集日に出せなかったゴミ袋が残っている。今日も可燃ごみの日だけれど、帰ってきた頃には、収集はもう終わっている。次の収集日も、また夜勤かもしれない。

出したくないわけではないのに、ゴミ袋だけが部屋に残っていく。——そんな人に向けて書きます。

先に結論を言うと、ゴミが溜まるのは、あなたがだらしないからではないかもしれません。夜勤の朝は、そもそも家にいない。ただ、それだけのことがあります。

※ここでは、週に2回ほど収集がある、普段の可燃ごみについて書きます。出せる時間や分別の方法は自治体や建物によって違うので、自分の地域や建物のルールを先に確認してください。24時間使えるゴミ置き場がある物件なら、この記事の工夫は必要ありません。

玄関のすみに置かれたままの、口を結んだゴミ袋。朝の光が差す静かな様子

溜まるのは、面倒だからではない

まず言っておきたいのは、ゴミが出せないのは、あなたが面倒くさがりだからでも、生活がだらしないからでもない、ということです。

ゴミの収集には、時間が決まっています。朝のうちに出さないと、その日は持っていってもらえません。つまり「ゴミを出す」という家事は、やる気があるかどうかより先に、その時間に家にいられるかどうかで決まってしまいます。

毎日同じ時間に働いている人なら、そこは合わせやすい。でも、夜勤がある人にとっては、そもそも「合わせられない日」が最初から存在します。

夜勤の朝は、そもそも家にいない

ここが、夜勤のある仕事のつらいところだと思います。

早番の日でも、遅番の日でも、休みの日でも、ゴミは出せます。出勤前に持って出るなり、朝のうちに出すなりすれば済む話です。

でも、夜勤の朝だけは違います。その時間、自分は職場にいます。 帰ってくる頃には、収集はもう終わっています。

つまり、出せない日があるのは、気力や段取りの問題ではなくて、その時間、物理的にその場にいないというだけの話です。

週2回の収集でも、片方が夜勤の朝と重なれば、その週に出せるのは1回。夜勤が続けば、2回とも逃す週もあります。反対に、夜勤と重ならない週なら、普通に2回出せます。

同じ曜日に収集があっても、自分が出せるかどうかは、その週の夜勤がどこに入るかで変わる。 しかもそれは、シフトが出るまで分かりません。

私も、同じ袋を何日も玄関に置いたままにしていたことがあります。ゴミの日をカレンダーに入れたこともありました。それでも出せませんでした。忘れていたのではなくて、その時間に家にいなかったからです。通知が鳴っても、勤務は変えられません。

つまり、気合いやアプリで解決する話ではなかった、ということです。

「出す努力」ではなく、「出せない前提」で組み直す

そこで私がやってみたのは、ゴミの日に合わせて自分を動かすのをやめて、自分が出せる日のほうを起点にして組み直す、という方向でした。

  • 今週、自分が実際に出せる日を数える。 カレンダー上の収集回数ではなく、シフト表と見比べて「今週出せるのは1回だけ」と分かれば、それが本当の前提です。週2回出せるつもりで暮らすから、溜まって焦ります。
  • 困りやすい物だけ、先に分ける。 数日残ると特に困りやすいのは、生ゴミや食品の汚れがついた物でした。水分を切って小さな袋に分け、口を閉じます。置き場所や抵抗がなければ、密閉して冷凍する方法もありますが、冷凍庫に余裕がなければ無理に入れなくて大丈夫です。
  • 出せる日の前の晩に、玄関の内側にまとめておく。 朝にやることを「持って出るだけ」に減らします。ドアや通路を塞がない場所に置くこと、そして毎回やらずに「翌朝は出せる」と分かっている日だけにするのが、私にはちょうどよかったです。

新しく頑張ることを増やす話ではありません。出せない日を、失敗として数えるのをやめる話です。

壁のカレンダーの横に置かれた小さなゴミ袋。予定と見比べている様子

やってみて、変わったこと

私の場合は、「今週は1回しか出せない」と最初から分かっているほうが、気持ちが軽くなりました。

出せなかった日に「またできなかった」と落ち込むことが減ったからだと思います。もともと出せない日だったのだから、失敗ではなかった。そう思えるだけで、玄関のゴミ袋を見るときの感じが少し変わりました。

困りやすい物だけ先に分けておくのも、私には効きました。部屋に残っていても気にならない物と、一日でも早く出したい物は、別物だと気づいたからです。

前の晩に玄関へまとめておくのも、地味に効きました。眠い頭でやることが一つでも減ると、それだけで越えられることがあるんだと思います。

部屋からゴミがなくなったわけではありません。でも、溜まっていること自体に責められるような気持ちは、前より薄くなりました。

夜勤のある暮らしは、習慣にしにくい

これは、夜勤のある仕事ほど、起きやすいと思います。

毎日同じ時間に働いていれば、ゴミ出しは習慣にできます。「燃えるゴミの日は朝出す」で終わりです。でも、月に何回か夜勤が入って、その位置が毎月変われば、習慣にしようがありません。

暮らし方の問題ではなくて、その日その時間に家にいられないというだけの話です。だから、「毎回きちんと出せている人」と自分を比べても意味がないのだと思います。前提が違うからです。

溜まる週が、あってもいい

念のため書いておくと、ゴミが溜まる週があっても、それを責める必要はありません。

臭いや液漏れが起きにくい物なら、次に出せる日まで置いておける場合もあります。ただ、置き場所がない、虫が気になる、通路を塞いでしまう。そういう時は、無理に溜めてよいとは考えなくて大丈夫です。次に出せる日に出せば、それで十分です。

毎回きちんと出せている人は、そのやり方のままで大丈夫です。24時間使えるゴミ置き場のある物件なら、なおさら変える必要はありません。家族や同居の人が出せるなら、任せてもいいと思います。出したいのに出せなくて、部屋のすみのゴミ袋を見るたびに落ち込む人だけ、前提のほうを変えてみる、で足ります。

今日できる、小さな一歩

今日は、一つだけ。

次の可燃ごみの日と、シフト表を見比べてみてください。その日の朝、自分は家にいるかどうか。

夜勤と重なっていたら、その日は失敗ではなく、最初から出せない日です。

今日は、袋をまとめなくて大丈夫です。今週、実際に出せる回数が分かるだけで十分だと思います。

玄関のドアのそばに、出す準備を終えて置かれたゴミ袋がひとつ。朝の静かな光

おわりに

ゴミが溜まるのは、面倒だからではなく、夜勤の朝は家にいないから。

だとしたら、変えるのは自分の気合いではなくて、「今週、実際に何回出せるか」という前提のほうなのだと思います。

少なくとも私の場合は、「今週はこの日に出す」と分かっているだけで、何も決まらないまま袋が残っているときより、気持ちの負担が少し減りました。


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