嫌だったことを何度も思い出してしまう人へ。考えているのは、次への備えかもしれない

整える暮らしシリーズのメンタル系アイキャッチ画像 整える暮らし

嫌なことがあった日、その場面が頭の中で何度も戻ってくる。

もう終わったことなのに、まだ考えている。

——そんな人に向けて書きます。

先に結論を言うと、同じ場面を繰り返しているようで、考えているのは「次にどうするか」のほうかもしれません。

私が思い返しているのは、出来事そのものではなかった

私の場合、嫌だった場面を思い返しているとき、出来事そのものよりも、「あのとき、どう返せばよかったか」を考えています。

言われたことに対して、別の返し方を探しています。もっとうまい言い方、はっきり伝わる言い方、角の立たない言い方。

同じ場面へ戻るたびに、まだ納得できる返し方が見つかっていないと感じていました。

相手が近くにいると身構えるのも、同じだった

もう一つ、似た動きがあります。

その相手が近くにいると、また何か言われるのではないかと身構えます。「次は何を言われるだろう。今度はどう返そう」と考えます。

過去を振り返っているときと、先のことを警戒しているとき。向きは違いますが、私の中では、どちらも次に困らないための準備になっていました。

次のことは分からないから、準備の終わりを決めにくい

次に相手が何を言うかは分かりません。

だから、返し方を一つ思いついても、「これで足りるだろうか」「もっといい言い方があるかもしれない」と考えられます。

まだ起きていない場面への準備なので、「ここまで考えれば十分」という終わりを置きにくいのだと思います。

答えが出ないから考えているのに、答えが出るまで考えようとしていました。

私は、家で一人になってから出てきやすい

私の場合、職場にいる間より、家へ帰って一人になってからのほうが出てきます。

仕事中は、目の前でやることがあります。家へ帰って、その作業がなくなる。

すると、さっきまで後ろにあった場面が、また前へ出てきます。考える余地ができたところへ、戻ってくるような感じです。

夜の一人暮らしの部屋。帰ってすぐの木のテーブルに、置いたばかりのカバンと鍵。まだ何も始めていない状態

用意した返し方を、そのまま使えるとは限らない

考えているうちに、「次はこう言おう」と思える返し方が見つかることがあります。それが役立つ場面もあると思います。

ただ、次も同じ言葉を言われるとは限りません。状況も違うかもしれません。

だから、もっと完璧な返し方を探せば安心できる、とは限りません。

返し方を一つ決めても、さらに良い答えを探し始めれば、考え続けることはできます。

それでも、無駄なことをしているわけではない

使えるとは限らないなら意味がないのか、というと、そうでもないと思います。

少なくとも私の場合は、次に同じようなことが起きたときに困らないための準備になっていました。急に何か言われて、何も言えなかった。その経験があるから、備えようとしています。

意味のない癖ではないと思います。問題は、内容ではなく、終わり方が用意されていないことのほうです。

私の場合、意志で切って止まったことはない

では、どうやって終わるのか。

私の場合は、「もう考えるのをやめよう」と意志で区切るより、時間が経ったり、別のことへ意識が移ったりして薄くなることのほうが多いです。

むしろ、「考えない」と確認するために、その場面をまた思い出してしまいます。

だから、すぐ止められないことまで、自分の意志の弱さとして数えなくていいのだと思います。

夜の部屋。木のテーブルの上で、明日の支度としてカバンに物を入れている手元。横にマグカップとタオル

忘れていても、相手を見ると思い出すことがある

しばらく考えなくなっていても、その相手を見た瞬間に、前の場面を思い出すことがあります。私もあります。

姿を見ると、「また何か言われるかもしれない」と身構えます。

ただ、一度戻ってきたことだけで、「ずっと引きずっている」「何も変わっていない」と決めなくていいのだと思います。

相手の姿が、前の出来事を思い出すきっかけになっただけかもしれません。

繰り返されているなら、考え方だけの問題にしない

もちろん、同じ相手から嫌な言動が繰り返されているなら、自分の考え方だけの問題にはしなくていいと思います。

その場合は、返し方を考えることとは別に、起きたことを記録したり、職場で相談したりする話になります。

頭の中での準備と、実際に続いていることへの対応は、分けて考えていいのだと思います。

翌朝の同じ部屋。カーテンから光が入り、木のテーブルに置かれた水の入ったコップへ手を伸ばしている

今日できる、小さな一歩

もし「まだ考えている」と気づいたら、今すぐ止めることを、もう一つの課題にしなくていいと思います。

止めようとして、今度は「なぜ止められないんだろう」まで考え始めると、考えることが一つ増えます。

何かするなら、洗い物でも明日の準備でも、目の前で手を動かすことを一つ始める。

それで考えが消えるとは限りません。ただ、考えること以外にも、意識を向ける先ができます。 それで十分だと思います。

おわりに

嫌だったことを何度も思い出すと、「いつまで気にしているんだろう」と、自分にまで嫌になることがあります。

でも私の場合、頭の中でしていたのは、出来事を眺め続けることだけではありませんでした。「あのとき、どう返せばよかったか」「次は、どう返そうか」を探していました。

次に何を言われるかは分からないので、その準備には終わりを置きにくい

だから、すぐ止められないことまで、自分の弱さとして数えなくていいと思います。相手を見て思い出す日があっても、それだけで振り出しに戻ったとは決まりません。

今すぐ忘れることを課題にせず、目の前の生活も一緒に進めていい。 私はそのくらいで考えています。

次に読む

相手の気持ちばかり見て、自分の気持ちが分からない人へ
「分からない」も答えでいい、という話です。
人の気持ちばかり見て、自分の気持ちが分からない人へ。「分からない」も答えでいい

苦手な人の態度を、自分のせいだと感じてしまう人へ
「自分のせい」はまだ決まっていない、という話です。
苦手な人の態度が気になる人へ。「自分のせい」はまだ決まっていない

気持ちを外に出す相手がいない人へ
頭の中に置いたままにしない場所を一つ作る話です。
しんどい時に話せる相手がいない人へ。気持ちを「外に出す」場所を1つ作る

誰かが注意されているのを見て、身構えてしまう人へ
「自分にも当てはまるか」を一度見る、という話です。
誰かが注意されているのを見て、身構えてしまう人へ。「自分にも当てはまるか」を一度見る

疲れをためない暮らしの記事を、まとめて読みたい人へ
休み方・疲れまわりの記事をまとめています。
疲れをためない暮らしの記事まとめ

コメント

タイトルとURLをコピーしました